ヘタレ王子とヤンキー姫

said SOUTA

皿洗いは俺たち男がやった。

春樹は洗剤で手が滑って、皿割りそうだから、片付けをさせた。


…コップひとつ割ったけど。

樺音が飛んできて、破片を片付ける。

…姉貴かよ。

「春樹、怪我してないか?」

「うん大丈夫。」

樺音…春樹にぞっこんだな。

樺音が春樹の頭を撫でる。

春樹はいっつも、樺音や俺らに、頭撫でられると、嬉しそうだな。

恵美がやってると、ちょっとイラっと来るけど…。

そこは大人になろう。

「なぁ何から見る?」

片付けが終わって、ソファーでのんびりしている二人に声をかける。

「ホラーから見る。」

あからさまに春樹の顔が青ざめる。

最初かりに行ったとき、ホラーは多分、春樹がいやがるから、やめようといった俺に、
『だからじゃん?』
と恵美がいってのけた。

ホント春樹いじめるの好きだな。

でも樺音に怒られそうだから、言い訳できるように、樺音が見たがってた、生まれ変わりの映画借りた。

「じゃぁDVDセットしようか。」
樺音がデッキをつつく。

DVDをセットして、映画が始まった。