俺が言いかけた言葉を、断固否定された


「それじゃ…なんでですか?」


「……召使がイケメンだったから」


め、召使!!?


って…


「え、井上さん!!?」


「ちっがう!俺と姉ちゃんの召使は別だったんだよ」


あ、なんだ…


まさか井上さんが、って思っちゃった


「…あの、文也さんの家族構成教えてもらえます?」


さっきからゴチャゴチャしてきてたんだよな


「うん、いいよ」


文也さんは、近くにあった俺のノートに、書き出した