ステンドガラスから見える、月は後少しで、真上に到達する。 私は、言葉で気持ちを表現出来ず、思わずラファに抱き着く。 「ラファが・・・いなくなるなんて・・嫌だよっ・・ヒック・・お願い・・傍に居て・・・この前のことは謝るから・・お願いだから・・・お願い・・だから・・」 こんなことを言っても、ラファを困らせるだけ。 そんなこと、わかってる。 「ごめん・・・ごめん・・っ」 ラファはそう、涙を流しながら私を強く抱きしめ返した。