「誰がキスなんてするかバーカ!」 舌をベーッと出してそう言ったラファ。 ピキッ きっと今、私の顔には血管が浮かび上がってることだろう。 乙女心を一瞬でズタズタにされた。 まあ・・ 元々期待してなかったし。 ラファとキスなんてこっちからお断りだし。 「バカバカバカ!」 バカと一回言うたびにつき、一回ずつラファの頭をポカポカ殴った。 「あほっ!揺れるから暴れるなっ!」 風も吹いていないのに、私達の乗っているゴンドラはブラブラ揺れていた事に間違いない。