私達は一言も発っせずに、観覧車から見える綺麗な景色を眺めていた。
すると、突然ラファが口を開く。
「なあ、知ってるか?」
「う~ん?」
景色に夢中な私は適当に返答する。
「観覧車がてっぺんに来た時にキスすると・・そのカップルは永遠に幸せになれるんだってよ?」
「いっ・・・いきなり何で・・?」
全に動揺した私は言葉もタジタジ。
「いやあ・・・本当なのか、試してみたくね?」
「けっ、結構ですっ!」
と、即答する。
「遠慮すんなって・・」
妙に色気を出して、ラファは私に迫ってくる。
「いや、ちょっと早すぎじゃない!?まだ、私、心の準備出来てないっていうか・・・一旦落ち着こうよ?」
口が一気に達者になる私。
そして私の言葉も気に止めず、私に迫ってくるラファ。



