「社長は只今不在でして……」
社長秘書とは。なかなかやるな。
なんて思いながら7年ぶりに会った咲香を眺める。
髪の色を変えただけで他はなにも変わっていない。
「先輩?雨宮先輩?聞いてましたか?」
安田の声で我にかえる。
「えっ。あ、あぁ。」
全く話を聞いてなかったので何も把握していない。
何してるんだ………俺………。
「じゃあ来週の午後2時に伺わせて頂きます。」
安田の自慢の笑顔で咲香に最後の確認をする。
「わかりました。お待ちしております。」
咲香も笑顔で返事をする。
笑っているのは口だけだが。


