「おー。咲香じゃん。」 出来るだけ、普通に話し掛ける。 「またいたの?」 少し笑いながら咲香は言った。 「まぁな、てゆーか暑いな。 今日、最高気温何度だよー。」 「暑いなら教室に行けばいいじゃない。 クーラーついてるんだし。」 ごもっともだ。 「いいじゃん。俺はここが好きなの。」 馬鹿ね。なんて言いながら2人で笑う。 いつ切り出すか。 どう切り出そうか。