「ほら、大ちゃんがカッコいいから。」 真司はキラキラと目を輝かせる。 猫みたいなやつだ。 「あ、俺委員会の仕事あったんだわ。 真司、先行っといて。」 「わかったー。じゃあまた教室でー。」 真司は笑顔で手を振った。 道間違わねーかな…。 真司は高3になってもこの学校で迷子になる。 そんなことを思いながら俺は科学準備室にむかう 。 俺図書委員なんだけどな…。