――――――― ―――― まさか“羽田野光”があの時の彼だなんて、思わなかった。 私は彼の明るさに戸惑って、二人には一切秘密にして退院してしまったの。 だから、それきり会ってない。 会いたくなかったんだ――。 ううん、ただ記憶から消し去りたかったの。 あの後私は、小さなものだったけど夢なんて意味の無いものになってしまったから……。 だから、私は一生懸命に彼の存在を消したんだ。 そのぐらい、私にはあの短い時間が大きいものだったの。