白い天井、固い真っ白なベッド。


浅い眠りから覚めれば、見慣れたくもない風景が広がっていた。


切り取られた小さな空は、まるで世界から切り離されてしまったよう。


腕につながれた点滴も、親指に付けられたサチュレーションをはかる機械も、私から自由を奪っていく。


……何度、入院したかわからない。


何人も顔馴染みの看護師さんができてしまい、そんなの微塵も嬉しくはなかった。


もううんざりなんだ――。


いつもは個室に入るけれど、今はいっぱいで空きが出るまでは四人部屋。


本当に最悪としか言いようがない。