――リビングの窓から外の景色が目に入る。 隣の畑には新しい作物が根付き、成長していた。 時の流れは、はやい。 薄紅色の一時の幻想世界は、とうに終わりを告げた。 今は緑色染まっているのだ、この世界は。 もう四月が終わる。 桜の花弁、一片さえも、もう消え失せたか、すっかりくすみ切っている頃だ。 そうやってただただ季節は巡る。 彼と連絡を絶ってから、あっという間に時が流れた。 ケータイの受信BOXも着信履歴も今は彼名前でいっぱいだけど、きっとそんなに時間は経たなくたって消えていくんだ。