だけど、私はそれよりも高等部のクラス分け表全体を見て、小さくため息を吐いた。


当たり前のことだけど、どこを探しても茜ちゃんたちの名前はない。


その代わりにあるのは、私達の名前の前にある三年という文字。


進路を見つけるのに、もう一年もないんだ。


もう頼れる存在もここにはいないんだ……。


だんだんと登校してきた生徒や自分のうけもつ生徒を迎えにきた先生の声が、遠く喧騒のように聞こえてきた。


夢から目覚めるように、少しずつ現実が見えてくる。


刻々と迫る逃げられない未来も、あの桜の中での出来事も一気に突き付けられる。