今までの自分にサヨナラを



「さっきから謝ってばっかり」


今日、ごめんしか言ってないような彼がなんだか可笑しくて、私はくすりと笑ってた。


「やっと、さゆの笑顔見れた――」


穏やかな声が上から降ってくる。


そっと見上げれば彼と目がぴたりと合って、太陽みたいなあたたかい笑顔が私を照らす。


そんな日差しに火照らされるかのように、頬が熱を帯びていく。


体を支えてもらってるだけなのに、彼に抱き締められるような体勢に心臓のリズムは速くなる。


彼の温もりも息遣いも伝わってくる程近くて、胸の奥が収縮したみたいに勝手に苦しくなりだした。


「おーい、羽田野いるかー?」