「…りん?」


「なに?」

…この状況が理解できないのは私だけ?

私用に用意された"それ"をみてかたまる私。

「なにこれ?」

そう言う私に、りんは「見たらわかるでしょ?」と言った。

うん。わかるよ?

わかるんだけど…

「なんで"浴衣"なの?」

そう。今私に…いや、私達に着るように用意されていたのは、浴衣だった。

「メイドがダメになったから」

…単純。

ってか、諦めてなかったんだね。

朝の7時から『今から学校にきて』ってメールがきた理由がわかったようなきがする。