バスを降りて私達は校舎に向かった。

教室に入ると同時にチャイムがなった。

席に座ると後ろの席の「神埼遼輔」が話しかけてきた。
以外に仲がいいし互いに親友と認め合っている。付き合ってると思ってる人もいるほど。遼輔はかなりモテる。分からなくもない(笑)

「昨日のTV見た?」
「見た~」
「面白かったよな」
「うん、ずっと笑ってた」

私はバスの時のゆずを思い出した。


「あのさぁ~遼輔」
「何?」
「蓮って・・・好きな・・・人とかいる?」
「どしたの?恋愛に興味なしのお前がそんなこと聞くなんて・・・雪降るぞ」
「真剣に答えてよ・・・」
「・・・・・いないと思うけど」
「そっか!よかった★」

自分のことのように喜んだ。
気のせいか、遼輔の顔が寂しそうだった。

「具合悪いの?」
「ん? まぁ・・・お前は知らなくていいの」

遼輔が何をいってるか分からないまま、1時間目が始まった。