「ねぇ絢華、……そのお墓参りにあたしも行っていい?」


「紗羽?」


「なんか、あたしも優太さんと話したくなった。蓮、いいでしょ?」


「ん、もちろん、いいよ」




こっちにいられる時間は決まっているのに、わざわざ優太のお墓参りに……と言ってくれた、その気持ちが、凄く嬉しかった。




「紗羽も蓮くんも、ありがとう」




そのあとすぐにお墓参りへ行った。


蓮くんが車を出してくれた。


お墓を洗って、お花を供えて、ろうそくとお線香をあげて……


蒼太と優華は目を閉じながら手を合わせて、ぶつぶつ言ってる。


あたしもその隣にしゃがんで手を合わせる。