「優太と付き合うようになって、今の舜くんと蒼太みたいに、公園でよく一緒にバスケしてた」




お互いが学生の頃は、公園でバスケっていうデートが一番多かった。


あたしは、優太がバスケをしてる姿がほんとに好きだったから、一緒にバスケできる時間が凄く幸せだった。




「あたし、12才の時からずっと優太だけなの」




一瞬驚いた顔をした舜くんは、すぐに目を細め、いつもの爽やかな笑顔に戻る。




「……凄く一途なんですね。俺もそんなふうに絢華さんから想われてみたいです」


「……舜くん、ちょっと聞きたいんだけど……」


「なんですか?」




疑問に思うことがあった。




「前に、舜くんはあたしのことを好きだって言ってくれたじゃない?」


「はい」


「本気じゃないんだよね?」


「……」




あたしの言葉に、黙ってしまった舜くん。