「22才だったんですか?」


「うん、早すぎるでしょ?その時あたしは20才だった。蒼太は一才で、優華はまだお腹の中にいたの」


「……」




って、普通に話したけれど、出会って間もない舜くんに話しても困らせるだけだ。




「ごめんね、こんな話」


「いえ、じゃあ絢華さんは今23才?」


「うん、あと一ヵ月もすれば、24才になるけどね」


「若いママなんですね」


「高校出てすぐに結婚したからね」




あの頃は、優太のことしか見えなくて、優太との人生しか考えられなかったから……


だから、高校卒業直後という若さで結婚した。




「……俺、やっぱり絢華さんのことが好きです」


「えっ?」


「正直、子供いるのを知って、諦めようって思ったんです。……でもこうやって、蒼太くんと優華ちゃんのママをしてる絢華さんも、好きになりました」


「舜くん」


「そんなに困った顔をしないでください。今は友達でいいですから」