「舜くん、そろそろお昼なんだけど、これから時間ある?もしあるなら、簡単なもので良ければ、うちでお昼食べていって」
「えっ!いいんですか!?」
「こんなお礼しかできなくてごめんね」
「何より嬉しいお礼です!」
ほんとはもっとちゃんとしたお礼ができればいいんだけれど、今のあたしにはこういうことしかできないんだ。
でも、舜くんがそれを喜んでくれたから、凄くホッとした。
アパートに着いて中に入ると、蒼太が真っ先に優太のところへ行った。
「パパ!おにいちゃんにバスケおしえてもらったよ!ボクもパパみたいにじょうずになるからね!」
そう報告してた。
あたしもそのあと手を合わせた。
優太……
あたし今、優太が好きだって言ってくれた笑顔でいるのかな。
お昼は子供たちのリクエストで、オムライスにした。



