「……あの……」


「ん?」


「お星さまになった、……って」


「うん、あの子達のパパ、三年前に事故で亡くなったんだ」


「……」


「さっきの涙、……普段は何も言わないけど、きっと我慢してるんだろうな」




あんなに小さな心の中で、どんな思いを抱えているんだろう……


そう思うと、目に涙が滲んできた。


でも、泣いちゃいけない……


我慢しなきゃ……




「……俺、蒼太くんが望むなら、バスケ教えるよ」


「えっ?」


「俺で良ければ……」


「ほんとに?」




蒼太はよく『バスケをしたい』って言うけれど、あたしに教えられるのかなって思ってた。




「俺でいいの?」


「うん、ありがとう!蒼太に言ってもいい?」


「あ、はい」