舜は小さく息を吐いた後、



「男湯に入ってる間も、心配すぎてゆっくり入れなかったんだよ」


「は?何を心配していたの?」



舜の視線があたしの下腹部に止まり、手が伸びてくる。


やさしくその場所を撫でながら



「絢華の体が心配だったんだよ」



なんて言う。



「だから、大丈夫だって言ってるでしょ?」



舜も優太と同じで、ほんとに心配性なんだから。



「でも、ありがとね。心配してくれることは凄く嬉しいよ」



舜にピッタリとくっついて、顔を覗き込みながら言うと、舜の頬がみるみる赤く染まっていく。



「絢華って、ツンデレ?」


「はぁ?」


「だってさ、今の今まで“心配しすぎだ”つって、ツンケンしていたのに。急にそんな可愛い仕草されると、俺……、あーっ、やべぇー」