高校を卒業してすぐに、教会で結婚式を挙げた。


参列者はおばあちゃんだけ……


それだけで十分だった。


すぐに赤ちゃんができて……


でもそのあとすぐに、唯一の身内のおばあちゃんが亡くなって……


泣いても泣いても涙は枯れなくて……


そんなあたしを優太はいつも包み込んでくれた。


蒼太が生まれて……


優華を妊娠して……


さらに幸せになって……


なのに……


あたしのすべてだった優太が……


流れ星のように……


一瞬で、いなくなった。