それからの優太は、ただただ優しかった。


毎日メールして……


電話して……


会える時はいつも会って……


何で避けていたのかを聞いたら



『絢華を壊してしまいそうで怖かった』



と言われた。


そう言われた時は、あたしには難しすぎてわからなかったけれど……


どうやら“抱きたい”という感情を抑えられなかったらしく……


あたしは優太になら、いつでもあげるつもりだったのに……


ついそう言ったら……


もう後の祭りだった。


優太が17才、あたしが15才の冬だった。




幸せの痛みってあるんだって、初めて知った。