旅館で夕食をすませたあと……



「蒼太、優華、お風呂に入ろうか?」


「「うん!」」


「ここのお風呂は凄くおっきいんだよ」


「そうなの?じゃあみんなではいるの?」


「ここはね、男の子と女の子で別れて入らなきゃならないんだ」


「そうなの?じゃあ、ボクはしゅんにいちゃんとはいる」


「ゆうかはママとはいるー!」



舜はあたしの体を気遣ってか、“優華も男湯に入れる”とか“絢華は部屋の風呂に入れ”とか、とんでもないことを言い出して……


そういえば優太も“明日から仕事行くな”とか“家事もするな”とか言っていたなと、つい笑みがこぼれた。