☆一番星☆

「須藤ちゃん、大変じゃねぇ?」



健吾さんが聞いてきた。



「ん?なにがですか?」


「働いて、子育てして、家事して、……全部一人じゃん?」


「どうかな。最初は大変だった。でも、優太にそっくりな二人を見ていると、頑張らなきゃって、優太が残してくれた子を幸せにしなきゃって。……ただがむしゃらに子育てしてきた気がする」


「つえーな。母は強し……か」


「そんなことない。いつも泣いてたもん。優太がいなくて、寂しくて、悲しくて、辛くて。……泣くことしかできなかった」



涙が止めどなく流れてくる。


ハンカチで拭いても拭いても追い付かなくて……



「どれだけ願ったかわかんない、……優太を返してって……っ」



気付いたら、みんなあたしの話を聞いていて……


泣いてる人もいて……


蒼太と優華があたしの傍に来て、ぎゅっと抱きついてきた。