「絢華、俺の部屋行こう?蒼太も優華も行くだろ?」


「しゅんにいちゃんのおへや?」


「ん」


「「いくー!」」



舜は蒼太も優華も二人とも抱っこして、舜の部屋がある二階へと向かった。





「なぁ絢華、俺、絢華以上の出会いはもうないって思ってんだからな?それに俺のこと若いって言うけど、優太さんはもっと若い時に結婚したんだろ?」


「だって、それは、……舜と優太は違うでしょ?」


「違わねぇよ」


「でもやっぱり結婚となると、考えちゃうよ。舜はそんな人じゃないって思ってても、もし自分の子ができたら、蒼太と優華との差ができちゃうんじゃないかとか……」



考えなくてもいいようなことを、気が付いたら、すべてマイナスの方ばかりに考えてしまっている。



「じゃあ、もし俺と結婚したら、俺の子はいらねぇ。蒼太と優華だけでいい。俺の子として育てる」



えっ……


思いがけない一言に、目頭が熱くなってきた。