「紗羽、ごめんね。ずっと心配かけてて。あたし、紗羽がいてくれて、ほんとに良かった。いつも気に掛けてくれて……ありがと」


「あやかぁー!」




紗羽があたしの傍に来て、ぎゅっと抱きついてきた。


あたしも紗羽に抱きついた。




そのあとは、なぜか高校の時のアルバムを見ることになった。


どの写真を見ても、紗羽と写ってるものばかり。




「紗羽、さすがにこれはマズいだろ」




蓮くんがそう言って指差した写真は、優太とあたしのツーショット写真……のはずが、隅っこにちゃっかり紗羽が写っていた。




「あはは、紗羽、こんなとこに写ってたんだ。知らなかった」


「あたしも知らないよ!こんな空気読めないことした覚えはないんだけど」


「これはこれで面白い。きっと優太も笑ってるよ」