「だったら、俺頑張るよ」


「何を?」


「反対されたら、親を説得する」


「……」




嬉しいけど……


絶対に無理だよ。


だって、舜はまだ22才なんだよ。


これからもっと出会いがあるから諦めなさいって、言われるに決まってる。




「あたし、そんなに急がないよ。結婚の話は今じゃなくても……」


「俺がそう考えてんだから。つか、俺には、絢華とは結婚する以外考えられねぇ」


「でも、あたしは、……舜のご両親には嫌われたくないから」




あたしのこの言葉に、舜は眉間に皺を寄せた。




「……何で嫌うって思うんだよ」


「一般的に考えて、まだ22才の息子に近づく子持ちの女なんて、親にとったら迷惑でしかないんだよ。騙されてるって思われてもしょうがない」




みんながみんなそう思う訳じゃないけれど、やっぱりそう思われる可能性が高いって思うから。




「……」