「でも、前に進めたみたいでほんとに良かったな」


「はい、今まで店長にもいっぱい迷惑かけちゃって。でもほんとに救われました。ありがとうございました」


「絢華ちゃんのことはさ、妹のような、娘のような感覚なんだよな。今の絢華ちゃんは出会った頃の絢華ちゃんみたいだよ。生き生きしてる」




出会った頃って、今から八年半前……15才の時だった。


あの頃はおばあちゃんと二人で暮らしていた。


あたしが生まれて、お母さんが亡くなったから、おばあちゃんは55才という年から、また子育てをしなきゃならなくなって……


でもあたしはそんなおばあちゃんが大好きで……


いつもおばあちゃんに甘えてばかりで……


そんなおばあちゃんに、何か恩返しをしたくて、始めたバイトだった。