「やべぇ」




舜は顔を背けちゃったけど、あたしの位置からわずかに見える頬が、凄く赤くなってるのが見えた。


ふふ、カワイイ。




「何、笑ってんの?」


「だって……舜、顔が真っ赤で、カワイイ」


「……」


「舜?」


「俺、今日泊まってくからな。絢華、覚悟しとけよ」




覚悟?




「え、何の?」


「今夜は寝かせねぇから」




え…


え?


えっ!?


顔が“ボッ”と音を立てたかのように、一気に赤くなった。




「な、な、何言ってんの!?」




慌ててソファーから起き上がった。




「俺、今必死に理性保ってたのに、絢華が笑うからだろ?」


「そ、そんなの知らないもん!」


「はは、慌てた絢華も可愛い」




冷えてきた頬がまた熱くなる。




「もーっ!」




こういう話題じゃ、舜には絶対に勝てない。