☆一番星☆

「あら、舜くん、やきもち?」




なぜかオネェ言葉で話し始めたお友達。




「そんなんじゃねぇよ」


「謝りにきたんだよ。さっき、不愉快な思いさせちゃったからさ」




やっぱり舜のお友達もあったかいんだね。




「ママー、しゅんにいちゃんにクジラかってもらったよ!」


「ゆうかはイルカかってもらった」


「ちゃんとありがとうしたの?」


「「うん!」」




嬉しそうに話す二人に、あたしまで笑みがこぼれる。




「舜、ありがとう」


「いや、そろそろ帰るか?」


「うん」




そう言うと、舜は蒼太と優華の手を引いて出口へ向かったけれど……




「あ、お友達はいいの?」




ポツリと残されたお友達が気になった。


舜とお友達を交互に見る。




「いいんだよ」


「あっ、絢華さん!俺、またファミレスへ食べに行きます!」


「うん、待ってるね」




そう言って、大きく手を振るお友達に軽く頭を下げて、舜のあとを追い掛けた。