「しゅんにいちゃん、もうあけていい?」




あ、忘れてた。




「もういいぞ。よしっ、約束守ったから、あそこのお土産屋さんで何か買ってやる!」




蒼太と優華の顔が、ぱぁーっと明るくなった。




「ほんと!?」


「ん、見に行くか?」


「「うん!」」




舜は蒼太も優華も、二人とも抱っこしながらお土産屋さんへ入っていった。


あたしも腰をあげて、あとをついていく。


お店に入る直前……




「絢華さん」




後方から名前を呼ばれて振り向くと、そこにはいつも舜と一緒にファミレスへ来るお友達が立っていた。