そんなの、あたしが一番わかってる。


目の前にいる女の子達は、お化粧も綺麗にしてるし、髪も巻いたりしてるし、服だって凄くオシャレ。


あたしには、あんなミニスカートなんてはけない。


どこからどう見ても、あたしは子育て真っ只中のママ。


舜の隣にいて、釣り合ってるなんて思ってない。


そこにいる子達の方が、舜と釣り合うに決まってるってわかってる。


こんなオシャレでもないあたしと並んでる舜に、悪いと思ってる。


でも、好きなんだもん。


釣り合わなくたって、隣にいたいんだもん。




「舜……、あたし、先に行くね」




そう言って、優華を抱っこして、蒼太の手を引っ張って歩き始めた。


数歩歩いたところで、後ろから……




「絢華、待てって!」




舜はそう言ったけれど、あたしは心が折れそうで、待てなかった。