その日の夜、夢に優太が出てきた。


いつもは出会った頃の優太なのに、この日はなぜか、最後に顔を合わせた出張へ行く朝の優太だった。




『絢華、先に逝ってごめんな。

絢華、幸せな家庭を築こうって約束守れなくてごめんな。

絢華、蒼太と優華を立派に育ててくれてありがとな。

絢華、俺はいつまでもおまえを愛してる。俺にはおまえだけだ。

でも……

絢華は幸せになれ。絢華はそいつと幸せになれ。俺はずっと見てるから。絢華が幸せになるのをずっと見守ってるから。俺はずっと絢華の一番星だから……』




そう言って、優太はあたしが一番大好きな笑顔を浮かべながら、すぅーと消えてしまった。