アパートに戻って、昼食を食べて、蒼太と優華をお昼寝させた。




「絢華さん、今日も泊まっていい?」


「いいよ。明日お墓参りに行くんだもんね」




優太の遺影を見つめる。


舜も視線を優太にとめて……




「絢華さん、俺、明日はっきり言っていい?」


「何を?」


「絢華さんをくださいって。……大切にしますからって。……優太さんに、言ってもいい?」


「舜」




なぜだろう、涙が溢れてきた。




「それは、何の涙?……そんなこと言わないでって涙?……それとも、嬉しいって涙?」




どっちだろう。


今、普通に嬉しいって感じた自分の気持ちを信じたい。


だって、あたしは舜が好きなんだもん。


いつまでも優太にすがってちゃいけない。


あたしはそろそろ、優太を卒業しなきゃいけないんだ。