「その驚き方、失礼じゃねぇ?軽くショックだよ」


「ご、ごめん!頭の中と現実がぐちゃぐちゃになっちゃって」


「何考えてた?もしかして俺のこと?」




なんて、笑いながら言った舜に図星をつかれてしまい、顔がかぁぁっと熱くなって、とっさにうつむいた。


この反応、中学生みたいで恥ずかしい。


でもなぜか舜も黙っちゃって……


目線だけを舜に向けると……




「えっ」




なぜか舜も真っ赤にした顔を背けていた。




「舜?」


「絢華さん、ずりぃー」


「何で?」


「俺ばっか、絢華さんにどきどきしてるし」


「え」




そんなことないのに……


あたしだって、舜のことを意識してるからこそ、好きだからこそ、


こんなに動揺したり、頬を赤く染めるほど恥ずかしくなったりしてるのに。




「絢華さん、もう昼だしそろそろ帰ろうか?」


「あ、もうお昼?」




今日は頭をいっぱい使ったからか、時間が経つのが凄く早かった。