あれからは蒼太も優華も、特に隼人さんの話をするわけでもなく……


毎日を普通に過ごした。




舜は相変わらずアパートへ来ることはなく、たまに仕事終わりに待っていてくれて、付き合いたての中学生のように、帰り道を一緒に並んで歩いたりしたくらいだった。


それでも土曜日は、舜とのバスケもちゃんと続けていて……




あの時の出来事……


あたしが二人を傷つけちゃったあの言葉も……


二人のあの涙も……


すべて夢だったんじゃないかって、そう思えるほど穏やかな日々だった。