「じゃあ、今日俺早番だから、保育園へ迎えに行って、そのまましばらく預かるよ。夕食までにはアパートまで送っていくから。いい?」


「……うん。じゃあ保育園に連絡しとく」


「ん、じゃあ俺、休憩終わりだから。絢華ちゃん、あんまり悩むなよ」


「……うん」






隼人さんはあー言ってくれたけど、やっぱり悩んじゃう。


夕食の準備をしていても、どこかうわの空だった。


出来上がった夕食を、少しタッパーに取り分けた。




ピンポーン…



あ、帰ってきた。


玄関のドアを開けると……




「「ママーただいまー」」




元気な二人の声に、思わず頬がゆるむ。




「おかえり」




後ろから顔を出した隼人さんもやさしい顔をしていて……


凄くホッとした。