「“蓮って絶対に年齢を偽ってるよー”って、酔った勢いで叫んでた。あの時の紗羽、可笑しかったなぁ、ふふ」


「……偽ってないですからね」


「あはは、わかってるよ。でもそう思わせるくらい、蓮くんはしっかりした考えを持ってるよ。紗羽は幸せ者だね」




心底紗羽をうらやましいって思った。


こんなに蓮くんに想われて、愛されて……


あたしだって、優太に凄く愛されていたことくらいわかってる。


でも、その優太はもうここにはいないんだもん。


いいなぁって思っちゃうよ。