高校に行っても、あたし達はこうやって会う事が出来るのかな。
クラスでも、ちらほら彼氏だ彼女だとイチャイチャする子達が増えて、少し不安に思う。
気持ちを伝えてこの関係が終わるくらいなら、ずっと心に閉まっておく方がマシだった。
そしてその内、シンに彼女が出来て。
あたしは、友達なのに距離がどんどん離されて行くんだろうな。
それでも、ずっと一緒にいたいなって思うのはワガママなのかなぁ。
「ミカコさぁ、そんなに勉強して、政治家にでもなりたいわけ?」
唇を尖らして、やや不機嫌な態度でシンがあたしを見る。
「政治家になんてなりたくないわよ」
「じゃ、何?」
「うーん・・・何も考えてない」
「何だそれ、ま、ミカコらしいけどな」
鼻で小さく笑って転がったシャープペンシルを指先で拾う。
それを人差し指と中指の間に挟むと、グルグルと指を動かしてペンを遊ばせる。
「シンはどうなのよ」
シンの指の間で忙しなく上下に揺さぶられてるペンを見ながら聞いた。
「俺?俺ねぇ――」
そう言って、指の動きを止めた後、
「保育士かな」
と、恥ずかしそうに笑った。
クラスでも、ちらほら彼氏だ彼女だとイチャイチャする子達が増えて、少し不安に思う。
気持ちを伝えてこの関係が終わるくらいなら、ずっと心に閉まっておく方がマシだった。
そしてその内、シンに彼女が出来て。
あたしは、友達なのに距離がどんどん離されて行くんだろうな。
それでも、ずっと一緒にいたいなって思うのはワガママなのかなぁ。
「ミカコさぁ、そんなに勉強して、政治家にでもなりたいわけ?」
唇を尖らして、やや不機嫌な態度でシンがあたしを見る。
「政治家になんてなりたくないわよ」
「じゃ、何?」
「うーん・・・何も考えてない」
「何だそれ、ま、ミカコらしいけどな」
鼻で小さく笑って転がったシャープペンシルを指先で拾う。
それを人差し指と中指の間に挟むと、グルグルと指を動かしてペンを遊ばせる。
「シンはどうなのよ」
シンの指の間で忙しなく上下に揺さぶられてるペンを見ながら聞いた。
「俺?俺ねぇ――」
そう言って、指の動きを止めた後、
「保育士かな」
と、恥ずかしそうに笑った。

