さらに少女は
ある政治家と
その息子に会いました。


息子は赤ん坊の頃に高熱を出し、命は助かったものの、視力を失いました。

政治家は息子に跡を継がせたいと思っていましたが、息子は目が見えないので、社会を見渡すことはできません。


「どうかお助けください…」


政治家が泣きながら言うので
少女は息子に自分の大きな目をあげました。