アナグマさんの動物記【Cat】




間を開けず返ってきた答えに、ディーは少し意外性を感じた。
ディー自身は、動物と会話できたらどんなに楽しいだろう、動物の考えていることがわかったら、もっと快適な世話をしてあげられるのに、と、常々思っていたのだ。

「どうしてですか?」
「だって、考えてもごらんよ。人間は、他の動物が好きだよね」
「まぁ、ほとんどの人はそうだと思います」
「でも、動物たちの方はどう考えているか、わからないよ? こいつらほんと馬鹿だなぁ、なんて思ってるかもしれないし、いつか人間社会を乗っ取ろうと考えているかもしれない」
「ちょっと、怖いこと言わないでくださいよぉ」
「ないとも言い切れないんだよ」

眉を思いきりしかめたディーに、アナグマは苦笑いを浮かべる。