アナグマさんの動物記【Cat】




アナグマがそう言うと、ディーは、真ん丸い目をさらに真ん丸くさせて、それから、「はい!」と満面の笑みを浮かべた。
何でも自分がつけた名前というのは、他人がつけた名前よりも愛着が湧くものだ。ディーは楽しそうに考えはじめた。

「うーん……何がいいかな」
「じっくり考えなよ。君も、彼女も気に入るものを」
「そうですよねぇ……お前は何がいい?」

仔猫をじっと見ながら考えていたせいか、振り向いた大きな目と、ぱちりと視線がかち合ってしまった。さっき言われたことを思い出して、慌てて少し目を逸らそうとする。
しかし、ディーが動く前に、先に動いたのは、“彼女”だった。