「 私も入江くんのこと
もっともっと知りたいよ。
でも私高校生だよ
16歳だよ。
こんな子供でいいのかな?
だから…
知ってしまったら不安なんだよ…
もっと…。 」


涙目で言葉につまりながら伝えようとしている私の手をにぎり


「 ボクは21歳
すぐ近くの大学に通っている。
瑠香ちゃんは子供じゃないよ。
年齢なんて気にしないで。 」


手をにぎる力が一瞬強くなって
また優しくなった。

私は小さく頷いた。

それを確認してから
入江くんは両手で私の両手を包んでくれた。