「 昇輝、
オレは若葉への気持ちが今の昇輝のように
ハッキリ言えるのかわからなくなってきた。
でも、
昇輝の言葉で、
若葉から結婚と言われても
なんか気持ちが落ち着かないような気がしたのも
わかった気がした。 」


栄司は冷水を一気に飲んだ。


「 昇輝、ありがとう。
今日話が出来てよかったよ。 」


オレは大きく頷いた

学食から出ていく栄司の姿を見送った。


オレも自分の口から出た言葉にビックリしているが、
自然と出た言葉。
本心なんだと思う。

それが自分でも安心した。


今すごく瑠香に会いたいなぁ。

でもムリだし。


瑠香、愛してるよ!

と瑠香に届くように心の中でつぶやいた。