しかし、中山とは残念ながらクラスが違い、話す機会も無かった。
廊下ですれ違いながら声かけるのも変だしな…
そんなある日、委員会決めで、体育委員になった。
体育委員は体力テストや球技大会で忙しいんだよな~
なんて面倒に思いながら、集まりの教室に入ると、他の一年の中にいつも中山と居る深町がいた。
少なからず、中山に繋がる人物が居る事で、俺の中にあった「面倒」の文字は消えていった。
そして俺は、深町に協力してもらう事にし、深町も快く引き受けてくれた。
教科書を忘れたふりや委員会の相談を都合にして深町のところへ行き、
中山の様子を見たり…挨拶したり…中山の事聞いたり…
そうしてる内に、中山に冷める事は全くなく、逆にどんどん好きになってた。
中山のまとう空気に俺も入りたい……

