《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*

「…俺の彼女だったら、兄貴…結婚考え直すかも…」



「そう言われても…」



桐生君のアイディアはいいけど。
どちらも誠実さには欠ける。
私の理想の好むタイプじゃない。



「…それはいけませんよ。烈様」


「えっ!?」



開いた窓から人が飛び込んで来た。

「…駿也(シュンヤ)…」


「誰ですか?」


「俺のSP…」


「……先に目を付けたのは捺様です。俺は捺様の命令で入学式の時からずっと藤ヶ谷様のご様子を伺って、捺様に報告してました」


「てめえ!!?俺のSPだろ??何で…兄貴の命令なんて聞いてんだ??」