《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*

「俺のペットの証みたいだな~。そそる」



ワザと耳の中に息を入れて、囁きかける意地悪な捺さん。

店員さんの視線をそばで感じながら、捺さんの息と声で鼓膜を擽られて、身体を熱を込めた。



頬を染めながらも、恍惚的な表情を見せる自分の顔が目の前の鏡に映っていた。



「///」



これから、人前に出る顔じゃない…



「これにする」



何食わぬ顔をして、捺さんが精算。



私は頬を軽く叩き、気分を切り換えた。