《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*

設楽さんは踵を返して、部屋を出て行こうとする。



「あ、貴方!?こんなコトしておいて・・・唯で済むと思ってるの?」


「…誘惑したのは貴方でしょ?奥様のそこカッコが動かぬ証拠です」



「・・・」



設楽さんは自分には非がなく、私が悪いと言い放つ。
確かに、私のこのベビードール姿…。
男性を誘惑してるけど。



私の誘惑したかったのは捺さんでーーー・・・



「…気が強い奥様だ・・・」



設楽さんは皮肉げに呟き、ジッと私を射抜くように見つめる。



「・・・」


私が一方的に悪いと思われても、仕方がない。