『いってらしゃい』の挨拶も言えず、捺さんとは絶縁状態。



「!?」


私はリビングのテーブルの上の茶封筒に気が付いた。


「これは??」

捺さんの忘れ物??


でも私もガッコだしーーー・・・


必要な書類かもしれないし、
私はその封筒を胸に抱え込む。



「留奈様…通学の時間です」


駿也さんがいつものように、私を迎えに来た。